「・・・バカか?お前」

「・・・ウルサイ・・・」



Unhappy Birthday?



突然のことだった

朝起きたら オレは妙な頭痛と体のだるさに襲われた



――――用は風邪をひいたんだ―――――



それは昨日の夜のこと



少し開いた窓から来る夜風が
あんまりにもひんやりと心地よかったもんだから
オレはそのまま窓にもたれかかって
ぼーっとしてしまった
そうしているうちにオレは寝てしまったらしく




朝気がついた時には高熱が出ていたという訳


さすがにコレはバカって言われても仕方ない


そしてよりにもよってこんな日に―――――



「しかし災難だな。誕生日に風邪で寝込むとは」



――――そう 今日は8月8日 年に1回のオレの誕生日


よりにもよってこんな日に風邪ひくなんて最悪だ


事実今日グリーンが家に来たのも
オレの誕生日を祝うためだ

ご丁寧にもプレゼントにケーキを持って
(自分でケーキ食べられないくせに)



「で、どーすんだ?コレ。今食べるか?」


「いい・・・やめとく・・・」


普段なら喜んで食べるところだろうけど
さすがにこの状態だと厳しい
食べても気持ち悪くなるに決まってる







グリーンは下にケーキを置きに行ったみたいだった



今 この部屋にはオレ1人


朝よりも頭痛が激しくなった気がする
まったくホントに



「・・・最悪だ・・・」







「レッド」


グリーンが下から戻ってきた


「ケーキ、冷蔵庫入れといたから」



「あー・・・うん・・・ありがと・・・」





そして不意に額にひんやりとしたものが触れた



「グリーン?」


「まだ 熱あるみたいだな・・・」


あぁ グリーンの手だったんだ



冷たくて 気持ちいい


なんか


ずっとこうしてたい




「レッド?」



オレは 無意識のうちに
グリーンの手を掴んでいた



「もう少し・・・こうしてて?」



ただ冷たいから気持ちいいって訳じゃない

こうしてると

グリーンのぬくもりも 一緒に伝わってくるから

不思議と安心できる

それが 何だかとても心地よい



「ねぇ グリーン。今日はずっとココにいてよ」


「・・・オレがいたらお前眠れないだろう。熱が下がらんぞ」


「別にいいよ。今日はずっと起きてる。熱なんて
明日治せばいいし。・・・だからサ・・・」










「今日は1人にしないで」








せっかくの誕生日

せめて今日は2人でいたい

そんなワガママ言えるの今日くらいなんだから

たまには悪くないよね?



「途中でオレの理性がはずれても知らんぞ」


「そん時はそん時だよ」





―――――Happy Birthday―――――




end



甘っ!私にしちゃ甘いですねしかも話がありきたり(汗)
まぁ誕生日くらいシアワセにしてやらんと・・・何はともあれ
ハッピーバースデイレッド!


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