私じゃ、ダメなんだ



シスター・ハート



「あなたならね、あの子を救ってあげられると思うの。」


「オレが?・・・なんでまた・・・。」



彼と対極にあるあなたなら



「ナンでかしらね。でも、なんとなくそんな気がしたの。」






「どーしてオレなんかに頼むんスか?アンタの方がアイツの事
よく知ってるでしょ?」



「そうね・・・」



あなたの言う事はもっともだと思う。
確かに彼についての「知識」は私の方が断然上。


だって物心つくころから彼と一緒にいたんだもの。
そんなの当たり前。


ずっと一緒にいて、彼を見てきて
私が育てたと言っても過言じゃない。



だからこそ



無意識のうちに願ってしまった。





『彼の一番近くにいるのは自分でありたい』と








一番近い存在になって、いろんな面の彼を見て
そして、彼の脆く儚い一面を知る。



尤も、彼としてはその一面を見られまいと常に
必死だったんだろうけど。



脆く 儚く 傷つきやすく
小さな小さな存在。



彼と一緒に復讐を誓った事こそが
そもそもの間違いだったのかもしれない。



復讐を誓うその姿は、あまりに幼くたどたどしくて



そんな彼を隣で見るには、ある意味
拷問に等しかった。




私の隣でそんな辛そうな顔しないでよ
復讐の鎖を捨てて、縛られないで、無理しないで





―――――本当の笑顔を見せて――――――





「出来るなら、アタシが救ってあげたかったわ」


「え?」






助けてあげたかったのに、もっと笑って欲しかったのに













「相手の事を知りすぎてると、逆に出来ないこともあるのよ。」


今の私みたいに


彼を救うのに、私は近すぎた。







私じゃ、ダメなんだ。







「ゴールド。」



多分、あなたなら大丈夫。





「シルバーをお願いね。」









シルバー









こんな私でも







まだ『姉さん』と呼んでくれる?






やっべえまた暗いよどーしよ―(笑)ここ最近
暗いのばっかだなぁ(汗)


現在ブルー姉さんがマイブーム中(え)




戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送