あなたはいつもそうやって



自分の弱さをはぐらかしてしまう






「レッドさん・・・どうしたんですか?」



「え?」


いつもと変わらぬ無防備な顔であなたは答える



「別にどうもしてないよ?」







――――ウソツキ――――








「どうもしてないって・・・目が赤いですよ?・・・泣いてたんじゃないんですか?」




できるだけ平静を装って私は彼に問う




「え・・・っと・・・あ・・・これは・・・その・・・目にゴミが入ってさ・・・」



ほら 



またそうやって嘘をつく




レッドさん



私知ってるんですよ?



あなたがさっきまで



あなたが一番愛する人の胸で泣いていたということを



見たんですよ?



この目でしっかりと



「そう・・・なんですか・・・」



こういうとき いくらあなたに問いつめても無駄だということを

私は知っています



だから


あえてあなたの嘘に騙されようと思います




私も



あなたにそれなりの嘘をついてきたから



「うん 心配してくれてありがとな。・・・あ オレそろそろ行くから」


急に何かを思い出したようにあなたは言った


「あ ハイ!又・・・今度・・・」



あなたは自分で都合が悪くなると



すぐに私の前から姿を消してしまう



もちろん そんなつもりはないのでしょうけど








時々 本当に時々ですが




森から授かったこの力が憎たらしく思えます




どうせ気持ちが読めるなら あなたの気持ちを読めればいいのに




どうせ傷を癒すなら あなたの心の傷を癒せればいいのに




癒す者などと名ばかりの 私自身が憎たらしく思えます











神様という者が本当に存在するのなら




どうか




どうか少しだけ




ほんの少しだけ




私の力を 変えて下さい




彼を救えるだけの 




強い 強い力にして下さい












あなたはいつもそうやって





自分の弱さをはぐらかしてしまう





あなたはいつもそうやって





弱さを嘘で塗り固めてしまう





あなたはいつもそうやって











あの人にしか 自分の弱さを見せようとしない  













レッドさん














私では 駄目でしょうか




















イエロー片思いの巻き。
あーいつもながら文がまとまらん(汗)
あ、イエが言ってる「あの人」ってのはもちろんグリーンの旦那のことです。





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